cover

魂の昭和史(小学館文庫)

福田 和也

“もし自分がその場にいたら、戦争を止められただろうか”“なぜ日本はふたたび経済的な発展ができたのか”“君が「売春をしたっていい」と言えるまでになるのに、どれだけの蓄積が必要だったか”…。本書は、世界の動きを追いつつ、大きな流れの中で昭和史を捉え直す。歴史は単に年表を追うものでも、他人事として裁くものでもない。時代の波に翻弄され続けた先人たちの喜びや悲しみ、誇り、戸惑いなどに思いを馳せれば、歴史はもっと身近になる。すべての日本人が自分に直接かかわる問題として共感できるようやさしく語りかける、渾身の一冊。こんな歴史観があったのか。

福田 和也

福田 和也(ふくだ かずや、1960年(昭和35年)10月9日 - )は、日本の文芸評論家である。慶應義塾大学環境情報学部教授で、株式会社BSフジ番組審議会委員を務める。 == 経歴 == 東京都北区田端出身で、高校生時分に神奈川県葉山町へ転居 する。 慶應義塾大学で古屋健三に師事 し、フランス文学研究の主流への激しい反発から「誰もテーマに選ぼうとしなかった」ファシズム作家を研究対象とし、第二次世界大戦時にナチス・ドイツへ積極的に協力したフランスの文学者(コラボラトゥール作家)を研究テーマに選択する。国書刊行会の編集者・佐々木秀一に要請され執筆した『奇妙な廃墟――フランスにおける反近代主義の系譜とコラボラトゥール』で初出版する。執筆は難航して大学院在学中の1983年4月から1985年3月まで2年、大学を出て家業の福田麺機製作所を手伝いながら3年、執筆に専念して2年、と計7年間を費やした。 『奇妙な廃墟』(国書刊行会、1989年12月)で江藤淳に見出される。 === 1990年代 === 1990年、月刊誌『諸君!』に「遥かなる日本ルネサンス」を連載発表し論壇に登場して以後、近代日本の文芸評論を軸に文筆活動する。
誕生(1960-10-09) 1960年10月9日(60歳) 日本、東京都北
職業評論家、学者
国籍日本
最終学歴慶應義塾大学
デビュー作『奇妙な廃墟――フランスにおける反近代主義の系譜とコラボラトゥール』