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一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル

東 浩紀

民主主義は熟議を前提とする。しかし日本人は熟議が苦手と言われる。それならむしろ「空気」を技術的に可視化し、合意形成の基礎に据える新しい民主主義を構想できないか。ルソーを大胆に読み替え、日本発の新しい政治を夢想して議論を招いた重要書。文庫化に際し、政治学者・宇野重規氏との対論を収載。

東 浩紀

東 浩紀(あずま ひろき、1971年(昭和46年)5月9日 - )は、日本の批評家、哲学者、小説家。株式会社ゲンロン創業者、取締役。学位は博士(学術)(東京大学・1999年)。 == 人物 == 東京都三鷹市出身。学部時代の専攻分科の名称は科学史・科学哲学、大学院時代の専攻分科の名称は超域文化科学分科であり、「現代思想コース」(哲学、フランス現代思想)あるいは「表象文化論コース」に在籍したと推測され、小林康夫 (表象文化論、現代哲学、フランス現代文学、現代思想が専門) に学ぶ。本人は「現代思想好きのオタク」を自認する。思想系の研究者としての道を歩む中で、情報社会論も専門としているが、正確には社会学者ではない。大学教員としては、東京大学大学院情報学環客員助教授、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター副所長・教授、東京工業大学世界文明センター人文学院特任教授、早稲田大学文学学術院教授などを歴任している。