四季
中村 真一郎
太平洋戦争を示唆したと思われる「戦慄すべき時期」「精神の衝撃」のために、青年期の記憶をほとんど失ってしまった主人公の“私”。そして、定年間際の銀行マンで、流されゆく人生に疑問を抱いてしまった“私”の学生時代の“友人K”。五十代になったふたりが、三十数年前に輝くようなひと夏を過ごした高原の避暑地を再び訪れ、青春時代の記憶を辿って歩く。短くとも濃密な旅を終えたふたりに宿った思いとはー。『夏』『秋』『冬』と続く四部作の第一作目にして著者の代表作。
誕生 | 1918年3月5日 日本・東京府東京市日本橋区箱崎町(現・東京都中央区) |
死没 | (1997-12-25) 1997年12月25日(79歳没) 日本・静岡 |
職業 | 小説家・評論家・詩人・脚本家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 学士(文学) |
最終学歴 | 東京帝国大学仏文科 |
ジャンル | 小説・文芸評論・詩・ラジオドラマ |
文学活動 | マチネ・ポエティク第一次戦後派 |
代表作 | 『死の影の下に』(1947年)『頼山陽とその時代』(1971年)『四季』 |
主な受賞歴 | 毎日出版文化賞(1974年)谷崎潤一郎賞(1978年)日本文学大賞(19 |
配偶者 | 新田瑛子(死別)佐岐えりぬ |