cover

そして私は一人になった

山本文緒

ずっと一人になってみたかった。あんなに結婚したかったのに、離婚したら、自由になった。一人で生活するのは淋しい。その淋しさが嬉しいこともある。誰とも口をきかず一日中本を読んだり、ぼんやり日に当たったり、淋しさに耐えかねて友人に電話をしたり。32歳の著者が、経験する初めての一人暮らし。何もかもが自由なのに、ときどき不安になってすこーんと落ちてしまう、日々の揺れを細やかに綴った、日記エッセイ。

山本文緒

山本 文緒(やまもと ふみお、1962年11月13日 - 、女性)は、日本の小説家。神奈川県横浜市生まれ。神奈川大学経済学部卒業。 == 経歴 == 大学時代は落語研究会に所属していた。卒業後、OL生活を経て1987年に『プレミアム・プールの日々』でコバルト・ノベル大賞の佳作を受賞し、少女小説家としてデビュー。その後の1992年、『パイナップルの彼方』を皮切りに一般の小説へと方向性をシフトした。1999年、『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞受賞。2001年には『プラナリア』で第124回直木賞を受賞。
誕生(1962-11-13) 1962年11月13日(57歳) 神奈川県横浜
職業小説家
言語日本語
国籍日本
最終学歴神奈川大学経済学部卒業
ジャンル少女小説
代表作『恋愛中毒』(1999年)『プラナリア』(2001年)
デビュー作『プレミアム・プールの日々』(1987年)