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あなたには帰る家がある

山本文緒

夫は花になど興味がないが、秀明は「紫陽花の花が咲き始めましたね」と言ってくれた。平凡な家庭の主婦・綾子が恋をしたのは、そんな理由からだったかもしれない。そして秀明が恋に落ちたのも、仕事を持つ妻にはない、夕餉の支度をする幸福そうな綾子の姿を見たからなのかもしれない。妻の恋、夫の恋をきっかけに浮き彫りにされるそれぞれの家庭の事情ー。「結婚」の意味を問う、恋愛長編小説。

山本文緒

山本 文緒(やまもと ふみお、1962年11月13日 - 、女性)は、日本の小説家。神奈川県横浜市生まれ。神奈川大学経済学部卒業。 == 経歴 == 大学時代は落語研究会に所属していた。卒業後、OL生活を経て1987年に『プレミアム・プールの日々』でコバルト・ノベル大賞の佳作を受賞し、少女小説家としてデビュー。その後の1992年、『パイナップルの彼方』を皮切りに一般の小説へと方向性をシフトした。1999年、『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞受賞。2001年には『プラナリア』で第124回直木賞を受賞。
誕生(1962-11-13) 1962年11月13日(57歳) 神奈川県横浜
職業小説家
言語日本語
国籍日本
最終学歴神奈川大学経済学部卒業
ジャンル少女小説
代表作『恋愛中毒』(1999年)『プラナリア』(2001年)
デビュー作『プレミアム・プールの日々』(1987年)