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私訳歎異抄

五木寛之

鎌倉幕府から弾圧を受けながら、真の仏の道を求めた浄土真宗の開祖・親鸞。その教えを弟子の唯円が「正しく伝えたい」と願って書き残し、時代を超えて読み継がれたのが『歎異抄』である。本書は、親鸞の生涯に作家として正面から向き合い、三部作の大長編に挑んできた著者が、自らの心で深く受け止めた『歎異抄』を、滋味あふれる平易な文体で現代語訳した名著。ベストセラー、待望の文庫化!

五木寛之

五木 寛之(いつき ひろゆき、1932年9月30日 - )は、日本の小説家・随筆家。福岡県出身。旧姓は松延(まつのぶ)。早稲田大学露文科中退。少年期に朝鮮から引揚げ、作詞家を経て『さらばモスクワ愚連隊』でデビュー。『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞受賞。反体制的な主人公の放浪的な生き方や現代に生きる青年のニヒリズムを描いて、若者を中心に幅広い層にブームを巻き起こした。その後『青春の門』『朱鷺の墓』『戒厳令の夜』『四季・奈津子』『風の王国』や、『かもめのジョナサン』の翻訳、エッセイ『大河の一滴』など多数のベストセラーを生んだ。
誕生松延 寛之(まつのぶ ひろゆき) (1932-09-30) 1932年9
職業小説家随筆家作詞家
国籍日本・福岡県八女郡
最終学歴早稲田大学露文科中退
活動期間1966年 - 1972年1974年 - 1981年1985年 -
ジャンル小説・随筆
代表作『さらばモスクワ愚連隊』(1966年) 『蒼ざめた馬を見よ』(1967年
主な受賞歴小説現代新人賞(1966年)直木三十五賞(1967年)吉川英治文学賞(1
デビュー作『さらばモスクワ愚連隊』(1966年)
配偶者あり(1965年 - 現在)