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他力

五木寛之

今日までこの自分を支え、生かしてくれたものは何か。明日をも知れない時代に、信じうるものははたしてあるのか。次から次へと際限なく襲ってくる日常のトラブル、身体の不調、老化のきざし、自己嫌悪とやり場のない怒り、脱力感と諦めー。それでも私たちは、生きている。生かされている。「他力」の風に吹かれて…。「人生に希望というものは本当にあるのだろうか」。法然、親鸞の思想から著者が辿りついた、乱世を生きる「一〇〇のヒント」。

五木寛之

五木 寛之(いつき ひろゆき、1932年9月30日 - )は、日本の小説家・随筆家。福岡県出身。旧姓は松延(まつのぶ)。早稲田大学露文科中退。少年期に朝鮮から引揚げ、作詞家を経て『さらばモスクワ愚連隊』でデビュー。『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞受賞。反体制的な主人公の放浪的な生き方や現代に生きる青年のニヒリズムを描いて、若者を中心に幅広い層にブームを巻き起こした。その後『青春の門』『朱鷺の墓』『戒厳令の夜』『四季・奈津子』『風の王国』や、『かもめのジョナサン』の翻訳、エッセイ『大河の一滴』など多数のベストセラーを生んだ。
誕生松延 寛之(まつのぶ ひろゆき) (1932-09-30) 1932年9
職業小説家随筆家作詞家
国籍日本・福岡県八女郡
最終学歴早稲田大学露文科中退
活動期間1966年 - 1972年1974年 - 1981年1985年 -
ジャンル小説・随筆
代表作『さらばモスクワ愚連隊』(1966年) 『蒼ざめた馬を見よ』(1967年
主な受賞歴小説現代新人賞(1966年)直木三十五賞(1967年)吉川英治文学賞(1
デビュー作『さらばモスクワ愚連隊』(1966年)
配偶者あり(1965年 - 現在)