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むかしの味

池波 正太郎

「〔たいめいけん〕の洋食には、よき時代の東京の、ゆたかな生活が温存されている。物質のゆたかさではない。そのころの東京に住んでいた人びとの、心のゆたかさのことである」人生の折々に出会った“懐かしい味”を今も残している店を改めて全国に訪ね、初めて食べた時の強烈な思い出を語る。そして、変貌いちじるしい現代に昔の味を伝え続けている店の人たちの細かな心づかいをたたえる。
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池波 正太郎

池波 正太郎(いけなみ しょうたろう、1923年〈大正12年〉1月25日 - 1990年〈平成2年〉5月3日)は、戦後を代表する時代小説・歴史小説作家。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』『真田太平記』など、戦国・江戸時代を舞台にした時代小説を次々に発表する傍ら、美食家・映画評論家としても著名であった。 == 略歴 == === 生い立ち === 1923年(大正12年)1月25日、東京市浅草区聖天町(現在の東京都台東区浅草7丁目)に生れる。父・富治郎は日本橋の錦糸問屋に勤める通い番頭、母・鈴は浅草の錺職・今井教三の長女で、正太郎は長男であった。この年、関東大震災が起こり、両親とともに埼玉県浦和に引越し、6歳(1929年)まで同地で過ごす。やがて、両親は東京に転居。正太郎は根岸小学校に入学する。商売の思わしくなかった富治郎は近親の出資によって下谷上根岸で撞球場を開業するも、両親不和のためこの年に離婚した。
誕生1923年1月25日 日本 東京府東京市浅草区
死没(1990-05-03) 1990年5月3日(67歳没) 日本 東京都千
職業小説家
国籍日本
最終学歴下谷西町小学校卒業
ジャンル時代小説・歴史小説
代表作『錯乱』『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』
主な受賞歴直木三十五賞(1957年)吉川英治文学賞(1977年)紫綬褒章(1986
公式サイト池波正太郎公式サイト 池波正太郎公式facebook