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沢庵

水上勉

江戸初期、紫衣事件で幕府の宗教政策を批判して出羽上山に配流され、のちに三代将軍家光の帰依を受け、品川に東海寺を開いた臨済宗の名僧沢庵ー。権力と仏法のはざまを生きた禅僧の内面に分け入り、七十三年の波瀾に満ちた生涯を克明にたどる。
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水上勉

水上 勉(みずかみ つとむ、1919年3月8日 - 2004年9月8日)は、日本の小説家。福井県大飯郡本郷村(現:おおい町)生まれ。社会派推理小説『飢餓海峡』、少年時代の禅寺での修行体験を元にした『雁の寺』、伝記小説『一休』などで知られる。当初は「みなかみ」と呼ばれていたが、のちに戸籍名通りの「みずかみ」と読みを改めている。 == 生涯 == === 生い立ち === 福井県の棺桶造りや宮大工をしていた家に生まれ、5人兄弟の次男として育った。生家は乞食谷(こじきだん)と呼ばれる谷の上にあり、そこは死体を埋める谷のとば口で、一家は地元の素封家の所有する薪小屋に住んでいた。8歳の時には北丹後大震災に逢い、家から茶畑に避難する経験をした。当時京都の臨済宗寺院相国寺塔頭、瑞春院の住職になった山盛松庵が、若狭で酒井家賞を受けた子供から小僧をとろうとして選ばれ、貧困もあって、9歳の時に京都の伯父の元に送られ、10歳の時に正式に瑞春院に入った。
誕生1919年3月8日 福井県大飯郡本郷村(現:おおい町)
死没(2004-09-08) 2004年9月8日(85歳没) 長野県東御市
職業小説家
言語日本語
国籍日本
最終学歴立命館大学国文科中退
活動期間1947年 - 2004年
代表作『雁の寺』(1961年)『五番町夕霧楼』(1963年)『越前竹人形』(1
主な受賞歴日本探偵作家クラブ賞(1961年)直木三十五賞(1961年)菊池寛賞(1