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銀座の喫茶店ものがたり

村松 友視

銀座の喫茶店は何かが違う。向田邦子が愛した店、日本の喫茶店誕生以来の歴史を持つ老舗、大人のセンスあるデザートや内装、歌舞伎座や新橋演舞場と喫茶店の関係…有名店から知る人ぞ知る店まで、45の喫茶店を巡る。銀座というふところの深い街の歴史とものがたりが浮かび上がってくる上質なエッセイ集。

村松 友視

村松 友視(むらまつ ともみ、1940年4月10日 - )は日本の作家、元編集者、エッセイスト。 == 来歴 == 東京市渋谷区千駄ヶ谷で生まれ、4歳から静岡県富士宮市、周智郡森町で、終戦後は清水市(現・静岡市清水区)で育つ。祖父は作家の村松梢風。父・村松友吾は中央公論社の編集者。母も中央公論社に勤務。父方のおじに脚本家の村松道平、教育評論家の村松喬、中国文学者の村松暎(慶應義塾大学文学部教授)がいる。 父・友吾は中央公論社を退社した後、妻とともに上海に移住し「上海毎日新聞」の記者となっていたが、友視の生まれる前に腸チフスで他界。祖父梢風は若い未亡人の将来を案じて再婚を薦め、生まれた友視を梢風自身の五男として入籍する。