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すずの爪あと

乃南 アサ

一つになれない家族を猫だけが見つめ続けたーー「すずの爪あと」。不倫に倦んで故郷に帰った女が癒やしを求めたのはーー「秋旱」。幼時の事故で嗅覚を失った男が、ある女と出会ってーー「向日葵」。かつての恋人に書き続けたメールの思わぬ行方ーー「Eメール」。すれ違い、交錯する男女や家族の想いを、美しい風物とともに丁寧に描き出した11篇。最新作を含む珠玉のベスト短編集、第三弾。

乃南 アサ

乃南 アサ(のなみ アサ、1960年8月19日 -)は、日本の作家。 == 来歴 == 東京都生まれ。カリタス女子中学校・高等学校を経て、1980年に早稲田大学社会科学部中退。広告代理店勤務を経て、1988年に『幸福な朝食』で日本推理サスペンス大賞の優秀作を受賞しデビュー。1996年に『凍える牙』で第115回直木三十五賞を受賞。2011年に『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞を受賞。2016年に『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。他の作品に『花盗人』、『団欒』などがある。
誕生(1960-08-19) 1960年8月19日(60歳)東京都
職業小説家
国籍日本
活動期間1988年 -
代表作『凍える牙』(1996年)『地のはてから』(2010年)
主な受賞歴直木三十五賞(1996年)中央公論文芸賞(2011年)芸術選奨(2016
デビュー作『幸福な朝食』(1988年)