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水曜日の凱歌

乃南 アサ

昭和20年8月15日水曜日。戦争が終わったその日は、女たちの戦いが幕を開けた日。世界のすべてが反転してしまった日ー。14歳の鈴子は、進駐軍相手の特殊慰安施設で通訳として働くことになった母とともに各地を転々とする。苦しみながら春を売る女たち。したたかに女の生を生き直す母。変わり果てた姿で再会するお友だち。多感な少女が見つめる、もうひとつの戦後を描いた感動の長編小説。

乃南 アサ

乃南 アサ(のなみ アサ、1960年8月19日 -)は、日本の作家。 == 来歴 == 東京都生まれ。カリタス女子中学校・高等学校を経て、1980年に早稲田大学社会科学部中退。広告代理店勤務を経て、1988年に『幸福な朝食』で日本推理サスペンス大賞の優秀作を受賞しデビュー。1996年に『凍える牙』で第115回直木三十五賞を受賞。2011年に『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞を受賞。2016年に『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。他の作品に『花盗人』、『団欒』などがある。
誕生(1960-08-19) 1960年8月19日(60歳)東京都
職業小説家
国籍日本
活動期間1988年 -
代表作『凍える牙』(1996年)『地のはてから』(2010年)
主な受賞歴直木三十五賞(1996年)中央公論文芸賞(2011年)芸術選奨(2016
デビュー作『幸福な朝食』(1988年)