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春のとなり

泡坂妻夫

敗戦の混乱期を脱した昭和27年ごろの神田神保町界隈。セピア色の懐かしい風景が甦る。焼け跡世代と太陽族のはざまで、真摯に生きた若者たちを描く青春誌。代表作『乱れからくり』の背景と『写楽百面相』の原点がひそむ異色作。

泡坂妻夫

泡坂 妻夫(あわさか つまお、1933年5月9日 - 2009年2月3日)は日本の推理作家、小説家。東京都千代田区(当時東京市神田区)出身。東京都立九段高等学校卒。筆名の"泡"の旁は正しくは"己"ではなく"巳"。本名は厚川 昌男(あつかわ まさお)。筆名は本名のアナグラムである。 == 経歴 == 東京・神田で「松葉屋」の屋号を持つ紋章上絵師(もんしょううわえし・和服に家紋を描き入れる専門の絵師)の家に生まれる。定時制で高校に通いながら約5年の会社勤めを経て、家業を継いで上絵師として働く。
誕生厚川 昌男1933年5月9日 日本・東京都千代田区
死没(2009-02-03) 2009年2月3日(75歳没)東京都
職業推理作家
国籍日本
活動期間1975年 - 2009年
ジャンル推理小説
代表作『乱れからくり』亜愛一郎シリーズ『蔭桔梗』
主な受賞歴日本推理作家協会賞(1978年)泉鏡花文学賞(1988年)直木三十五賞(
デビュー作『DL2号機事件』(1975年)