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維新の商人

古川 薫

安政4年11月12日夜。西郷吉之助(隆盛)が白石正一郎邸浜門(下関)のトビラを叩いたときから、幕末史は旋回した。百を超える志士たちと交流し、彼らのパトロン的存在となった白石正一郎。一枚の肖像すら残さず、激動の日々をつづった日記だけを遺し、歴史の中に消えた「維新の商人」の正体とは?半生の冒険が刻まれた『日記中摘要』に広がる背景世界と、往来する人々の息づかいを珠玉の筆致で描いた、圧巻の維新群像!

古川 薫

古川 薫(ふるかわ かおる、1925年6月5日 - 2018年5月5日)は、日本の小説家。妻は歌人の森重香代子。 == 来歴・人物 == 山口県下関市生まれ。軍国少年として育ち、航空機のエンジニアになるため宇部工業学校(現山口県立宇部工業高等学校)機械科を卒業。航空機会社に勤務した。1945年に召集され、沖縄戦に向かう予定だったが、その前に敗戦を迎えた。 1952年に山口大学教育学部を卒業。教員を経て山口新聞(みなと山口合同新聞社)に入社。
誕生(1925-06-05) 1925年6月5日 日本・山口県下関市
死没(2018-05-05) 2018年5月5日(92歳没) 日本・山口県下
職業小説家
最終学歴山口大学教育学部
活動期間1965年 - 2018年
代表作「走狗」(1965年)「女体蔵志」(1973年)「塞翁の虹」(1974年
主な受賞歴第104回直木賞(1990年)山口県文化振興奨励特別賞(1991年)
デビュー作「走狗」
パートナー森重香代子