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愉楽にて

林 真理子

大手医薬品メーカー九代目、久坂隆之は53歳。副会長という役職と途方もない額の資産を与えられた素性正しい大金持ちで、シンガポールと東京を行き来し、偏愛する古今東西の書物を愛でるように女と情事を重ねる。スタンフォード留学中に知り合った友人、田口靖彦は老舗製糖会社の三男。子会社社長という飼い殺しの身が、急逝した妻の莫大な遺産により一変。家の軛から自由になるために、女からの愛を求め、京都で運命の出逢いを果たす。時代の波に流されず、優雅で退嬰的な人生をたゆたう男たちが辿り着いたのはー。

林 真理子

林 真理子(はやし まりこ、1954年4月1日 - )は、日本の小説家、エッセイストである。有限会社林真理子企画事務所代表取締役。日本文藝家協会理事長。 == 人物 == 山梨県山梨市出身。山梨県立日川高等学校を経て、日本大学藝術学部文芸学科を卒業。 コピーライターとして活動の後、1982年(昭和57年)に出版したエッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』が、処女作にしてベストセラーとなった。さらに1986年(昭和61年)には、『最終便に間に合えば』『京都まで』で直木賞を受賞し、小説家としての地位を確立した。林の功績は、 1980年代以降において、「ねたみ・そねみ・しっとを解放」したことであるとも評される。
誕生(1954-04-01) 1954年4月1日(66歳) 日本・山梨県山梨
職業小説家・エッセイスト
言語日本語
国籍日本
教育学士(芸術)
最終学歴日本大学藝術学部文芸学科
活動期間1982年
ジャンル小説・随筆
代表作『ルンルンを買っておうちに帰ろう』(1982年)『最終便に間に合えば』(
主な受賞歴直木三十五賞(1986年)柴田錬三郎賞(1995年)吉川英治文学賞(19
デビュー作『ルンルンを買っておうちに帰ろう』(1982年)
配偶者あり
子供長女