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暴犬(あばれデカ)
生島治郎
左の眉から頬骨にかけての赤黒い痣。極道はこの痣から「ブチ犬」と呼んで恐れた。男の名は冬井礼二。マル暴担当の凄腕刑事である。ある日、彼は麻布署の女刑事から呼び出された。彼女は冬井のせいで殉職した警部補の娘だった。ゴルフ会員権を巡る十億円の回収と、拳銃不法所持の内偵を依頼されたのだが…。クールで優しく、孤独な一匹狼が吼えるハードボイルドの傑作。
生島治郎
生島 治郎(いくしま じろう、1933年1月25日 - 2003年3月2日)は、日本の小説家。本名は小泉 太郎(こいずみ たろう)。早川書房の編集者から作家に転じ、『追いつめる』で直木賞を受賞した。日本に正統派ハードボイルドを移植した功労者の一人。 == 経歴・人物 == 上海生まれ。敗戦後、1945年に長崎に引き揚げ、母の郷里金沢に移る。その後、父が横浜で職を持ったため横浜に転居した。 中学3年から神奈川県立横浜翠嵐高等学校にかけての同期に青木雨彦と宮原昭夫がいた(ただし宮原は高校在学中に胸を患って数年間休学している)。
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