武蔵(2)
花村萬月
鎖鎌、槍、そして居合の遣い手。つわものが揃う山落に三十人抜きを挑んだ弁之助は、七人目で屈してしまう。「弁之助に欠けているものは、あえかとでもいうべきもの」そう指摘され、山深い彼らの集落で画を学ぶことに。里に戻ると今度は義父から、道林坊という住職に画の教えを受けるよう促される。果たして現れたのは見事なまでの陪堂坊主。訊けば人を殺したことがあるという。躍起になって剣術指南を請う弁之助だがー。若き日の武蔵こと弁之助が、血しぶきの先に見たものとは。傑作大河小説、衝撃の第二巻。
誕生 | (1955-02-05) 1955年2月5日(65歳) 東京都 |
職業 | 小説家 |
国籍 | 日本 |
活動期間 | 1989年 - |
ジャンル | 小説 |
主な受賞歴 | 小説すばる新人賞(1989年)吉川英治文学新人賞(1998年)芥川龍之介 |