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工場

小山田 浩子

大河が南北を隔てる巨大工場は、ひとつの街に匹敵する規模をもち、環境に順応した固有動物さえ生息する。ここで牛山佳子は書類廃棄に励み、佳子の兄は雑多な書類に赤字を施し、古笛青年は屋上緑化に相応しいコケを探す。しかし、精励するほどに謎はきざす。この仕事はなぜ必要なのか…。緻密に描き出される職場に、夢想のような日常が浮かぶ表題作ほか2作。新潮新人賞、織田作之助賞受賞。

小山田 浩子

小山田 浩子(おやまだ ひろこ、1983年11月2日 - )は、日本の小説家。広島県広島市佐伯区生まれ。広島大学文学部日本文学語学講座卒業。広島市在住。広島東洋カープのファンとしても知られる。英国文芸誌『GRANTA』に短編が掲載されたり、オーストリアで開かれた文学イベント「Literature in autumn:Echoes from Japan」に青山七恵、辻仁成、ドリアン助川、中村文則、柳美里らと共に招待されるなど海外でも高く評価されている == 経歴 == 大学卒業後、編集プロダクション、大手自動車メーカー子会社など職場を転々とする。 2010年、「工場」で第42回新潮新人賞を受賞。 2013年、単行本『工場』で第26回三島由紀夫賞候補、第30回織田作之助賞受賞、第4回広島本大賞(小説部門)受賞。
誕生(1983-11-02) 1983年11月2日(36歳) 広島市佐伯区
職業小説家
言語日本語
国籍日本
教育学士(文学)
最終学歴広島大学文学部日本文学語学講座卒業
活動期間2010年 -
ジャンル小説
代表作『穴』(2013年)
主な受賞歴新潮新人賞(2010年)織田作之助賞(2013年)芥川龍之介賞(2014
デビュー作「工場」(2010年)
配偶者