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どうで死ぬ身の一踊り

西村 賢太

不遇に果てた大正期の私小説家・藤澤清造。その負の存在に心の支えを見出し“歿後弟子”を目指す男の捨て身の日々。“師”に明け暮れ墓守りを行い、資料探しに奔走して全集作りに注力する情熱は、自らの人生を完全に賭した、不屈で強靱な意志と同義のものであった。同人誌発表の処女作「墓前生活」、商業誌第一作の「一夜」を併録。現在に至るも極端な好悪、明確な賞賛と顰蹙を呼び続ける問題の第一創作集、3度目の復刊。

西村 賢太

西村 賢太(にしむら けんた、1967年7月12日 - )は、日本の小説家。私小説の書き手として知られる。 ワタナベエンターテインメント所属。 == 略歴 == 幼少期 東京都江戸川区春江町出身。祖父の代から続く運送業者の家庭に生まれる。実家は下請け仕事が中心で、トラック3台、従業員は最盛期でも4人の零細企業だった。父は外車マニアで、数年ごとにジャガーやカマロやクーガーなどを買い換えていたが、1978年秋に強盗強姦事件を起こして逮捕され、刑務所に収監される。このため両親が離婚し、3歳上の姉と共に母子家庭で育つ。
誕生(1967-07-12) 1967年7月12日(53歳) 日本・東京都江
職業小説家
言語日本語
国籍日本
最終学歴中卒
活動期間2004年 -
ジャンル私小説・随筆
代表作『暗渠の宿』(2006年)『苦役列車』(2010年)
主な受賞歴野間文芸新人賞(2007年)芥川龍之介賞(2011年)
デビュー作『けがれなき酒のへど』(2004年)