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雲奔る 小説・雲井龍雄

藤沢 周平

米沢の下級藩士・雲井龍雄。安井息軒が主宰する三計塾きっての俊才と謳わる。藩から探索方を拝命し活躍するが、幕末狂乱の嵐は奥羽列藩にも及ぶ。やがて一方的に会津鎮撫の挙に出た薩摩に龍雄は激しく憤り、「討薩ノ檄」を懐に奔走するがー。二十七歳の短く激しい生を生きた悲劇の志士を描く異色長篇。

藤沢 周平

藤沢 周(ふじさわしゅう、1959年1月10日 - )は日本の小説家、法政大学教授。 新潟県西蒲原郡内野町(現・新潟市西区)出身。神奈川県鎌倉市在住。新潟明訓高等学校、法政大学文学部卒業。書評誌『図書新聞』編集者などを経て1993年『ゾーンを左に曲がれ』(『死亡遊戯』と改題)でデビュー。1998年『ブエノスアイレス午前零時』で第 119 回芥川賞受賞。日本文学協会に所属する研究者。2004年より母校・法政大学経済学部の教授に就任し、「文章表現」「日本文化論」などを講じている。