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初つばめ

藤沢周平

深川の小料理屋に勤める長屋住まいのなみ。両親を亡くしてから親代わりとなり面倒をみてきた弟の友吉が、嫁になる相手を連れて挨拶にやってきた。幸せな気持ちで出迎えたものの、高価そうな身なりの二人を見て心が乱れ…表題作をはじめ、「チャンネル銀河」の人気番組『松平定知の藤沢周平をよむ』が選んだ、庶民の哀歓を描く10篇。物語の舞台を巡る散策マップ付。

藤沢周平

藤沢 周(ふじさわしゅう、1959年1月10日 - )は日本の小説家、法政大学教授。 新潟県西蒲原郡内野町(現・新潟市西区)出身。神奈川県鎌倉市在住。新潟明訓高等学校、法政大学文学部卒業。書評誌『図書新聞』編集者などを経て1993年『ゾーンを左に曲がれ』(『死亡遊戯』と改題)でデビュー。1998年『ブエノスアイレス午前零時』で第 119 回芥川賞受賞。日本文学協会に所属する研究者。2004年より母校・法政大学経済学部の教授に就任し、「文章表現」「日本文化論」などを講じている。