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津村節子自選作品集(5)

津村節子

昭和恐慌の荒波を受け吉原に身を沈めた娘の絶望、流刑の島に生きた遊女の無念。娘たちの零落の境涯を鮮烈に描き出した作品二編。

津村節子

津村 節子(つむら せつこ、1928年(昭和3年)6月5日 - )は、日本の小説家。本名は吉村 節子(旧姓北原)。 福井市生まれ。1965年「玩具」で芥川賞、1990年『流星雨』で女流文学賞、1998年『智恵子飛ぶ』で芸術選奨文部大臣賞、2003年「長年にわたる作家としての業績」で恩賜賞・日本芸術院賞受賞。同年日本芸術院会員となる。2011年「異郷」で川端康成文学賞受賞。ふるさと五部作に『炎の舞い』、『遅咲きの梅』、『白百合の崖』、『花がたみ』、『絹扇』がある。夫は小説家の吉村昭。