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時の名残り
津村 節子
作家として立つために夫・吉村昭とともに必死で小説を書き続けた若い頃。戦時中の青春。長崎、三陸、北海道、湯沢、日暮里、吉祥寺など、仕事以外には旅をしない夫の取材に連れ立った思い出の地と、移り住んだ土地。「戦艦武蔵」「星への旅」「海鳴」「流星雨」など、それぞれが生み出した作品の創作秘話。そして、故郷・福井への思い。昭和三年生れの著者が人生の軌跡を綴った珠玉の随筆五十三篇。
津村 節子
津村 節子(つむら せつこ、1928年(昭和3年)6月5日 - )は、日本の小説家。本名は吉村 節子(旧姓北原)。 福井市生まれ。1965年「玩具」で芥川賞、1990年『流星雨』で女流文学賞、1998年『智恵子飛ぶ』で芸術選奨文部大臣賞、2003年「長年にわたる作家としての業績」で恩賜賞・日本芸術院賞受賞。同年日本芸術院会員となる。2011年「異郷」で川端康成文学賞受賞。ふるさと五部作に『炎の舞い』、『遅咲きの梅』、『白百合の崖』、『花がたみ』、『絹扇』がある。夫は小説家の吉村昭。
紅梅
舌癌の放射線治療から一年後、よもやの膵臓癌告知。全摘手術のあ...
愛する伴侶を失って
最愛の伴侶に先立たれた二人の作家が辛く苦しい胸のうちと、それ...
芥川賞全集 第七巻
果てなき便り
節子、僕の許を離れるな!どんなわがままを云つても、決して離れ...
ふたり旅
吉村昭と歩んだ五十年。夫も、妻も、ただ、書くことをひたすら利...
似ない者夫婦
夫婦同業という危うい年月。夫・吉村昭と過ごした最後の十年間。...
夫婦の散歩道
吉村昭と歩んだ五十余年の歳月、思い出の旅路、懐かしき人々…。...
時の名残り
作家として立つために夫・吉村昭とともに必死で小説を書き続けた...
明日への一歩
夫・吉村昭の手紙から蘇る、作家同士の夫婦の歩みー文学を志した...
遍路みち
津村節子自選作品集(5)
昭和恐慌の荒波を受け吉原に身を沈めた娘の絶望、流刑の島に生き...
菊日和