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ハート型の雲

高橋三千綱

「アノ家は貧乏だからよ。貧乏すぎるからよ」-順風満帆かと思われた東大卒官僚との縁談に対する、「鬼婆」と言われた母からの反対。箱入りで育てられた家を飛び出した恵美子の運命は。そして、実家の会社から造反し独立した兄・貞夫を待つのは成功なのか、破滅なのか。昭和の東京・浅草。時代を駆け抜けた家族の息遣いを生々しく描く、芥川賞作家渾身の一作。

高橋三千綱

高橋 三千綱(たかはし みちつな、1948年1月5日 - )は、大阪府豊中市出身の作家。 == 略歴 == 作家である高野三郎の長男として生まれる。3歳の時東京都に転居。8歳の時、父親がいわゆる「保証被り」により莫大な借金を背負い、比較的豊かな暮らしぶりが一変、半年から1年程で各地を転居することとなる。 小学校時代、テレビや映画に子役として出演。のちにNHK児童劇団に入り、多数のラジオドラマに声優として出演。中学時代は剣道に打ち込む。東京都立神代高等学校在学時は各地を旅をする。
誕生(1948-01-05) 1948年1月5日(72歳) 日本 大阪府豊中
職業小説家
言語日本語
国籍日本
最終学歴早稲田大学第一文学部
代表作『退屈しのぎ』(1975年)『九月の空』(1978年)『さすらいの甲子園
主な受賞歴群像新人文学賞(1975年)芥川龍之介賞(1979年)
デビュー作『シスコで語ろう』(1971年)
活動期間1971年 -
親族父:高野三郎