怪
五味 康祐/岡本 綺堂
隠棲した剣客・幻雲斎は、諸国に名をとどろかせた妖剣の奥義を、ひとりの若者に授ける。弟子と師匠がまみえる劇的な瞬間を描く五味康祐『喪神』。「こんな縁起の悪いものは早く手放して仕舞いとうございます」。江戸時代から伝わる古い兜の不気味な来歴(岡本綺堂『兜』)。湯殿に近づくと提灯が消え、どこからか白粉を包んだような人肌の気が迫ってきて…。木曾路の旅篭を舞台に語られる、艶めかしくも恐ろしい話(泉鏡花『眉かくしの霊』)。妖しい血と情念がざわめく三篇。
誕生 | 五味 欣一1921年12月20日大阪市南区(現・中央区)難波町 |
死没 | 1980年4月1日東京都千代田区富士見 東京逓信病院 |
墓地 | 鎌倉市山ノ内 建長寺回春院 |
職業 | 小説家 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 明治大学専門部文芸科本科 除名[1] |
活動期間 | 1952年 - 1980年 |
ジャンル | 剣豪小説オーディオ・クラシック音楽評論手相・観相学・麻雀研究 |
代表作 | 『柳生武芸帳』『薄桜記』『二人の武蔵』 |
主な受賞歴 | 芥川龍之介賞(1953年) |
デビュー作 | 『喪神』 |