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枕草子

大庭 みな子

『枕草子』は、平安時代宮中に仕えた女房、清少納言が書いた随筆である。日本の古典の中で「徒然草」とならんで最もすぐれた随筆文学とされている。宮中でのセンスあふれる会話や歌のやりとり、宮廷人の遊びや男女のファッションなどをいろあざやかに描いた段、現代的ともいえる女性感覚で切りとった自然や風物、そして、みずからの体験をふまえた恋愛模様、人間模様などをつづった段と内容はさまざまである。千年の時を経てなお読みつがれる魅力、それは人間の心を深く見すえる目と、四季や風物に対するたぐいまれな感受性にほかならない。

大庭 みな子

大庭 みな子(おおば みなこ、1930年11月11日 - 2007年5月24日)は日本の小説家。本名・美奈子。東京市出身。 == 来歴・人物 == 東京渋谷生れ。海軍軍医の父の転任で、海軍の要地に移り住む。 広島県呉市(呉市二河小学校)、広島県江田島(従道小学校(海軍兵学校内))、愛知県豊川市(豊橋高等女学校(現愛知県立豊橋東高校))、広島県賀茂郡西条町(現東広島市)などで育つ。賀茂高等女学校(現広島県立賀茂高校)在籍時の1945年8月末から原爆投下後の広島市に救援隊として入り、その惨状に強い衝撃を受ける。この時見た被爆地の悲惨な光景が文学的原点となった。
誕生1930年11月11日 日本・東京府
死没(2007-05-24) 2007年5月24日(76歳没)
職業小説家
言語日本語
国籍日本
教育学士(文学)
最終学歴津田塾大学学芸学部英文学科卒業
活動期間1968年 - 2007年
ジャンル小説
文学活動内向の世代
代表作『三匹の蟹』 (1968年)『寂兮寥兮(かたちもなく)』(1982年)『
主な受賞歴群像新人文学賞(1968年)芥川龍之介賞(1968年)女流文学賞(197
デビュー作『三匹の蟹』(1968年)