焼跡のイエス・善財
石川 淳/立石 伯
敗戦直後、上野のガード下の闇市で、主人公の「わたし」が、浮浪児がキリストに変身する一瞬を目にする「焼跡のイエス」。少女の身に聖なる刻印が現われる「処女懐胎」。戦後無頼派と称された石川淳の超俗的な美学が結晶した代表作のほかに「山桜」「マルスの歌」「かよい小町」「善財」を収録し、戦前、戦中、そして戦後へ。徹底した虚構性に新たな幻想的光景を現出させた、精神の鮮やかな働きを示す佳作六篇。
誕生 | 1899年3月7日 日本・東京市浅草区(現・東京都台東区) |
死没 | (1987-12-29) 1987年12月29日(88歳没) 日本・東京 |
墓地 | 上川霊園 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 学士 |
最終学歴 | 慶應義塾大学予科、東京外国語大学 |
活動期間 | 1935年 - 1987年 |
ジャンル | 小説 |
文学活動 | 無頼派(新戯作派) |
代表作 | 『普賢』(1936年)『焼跡のイエス』(1946年)『紫苑物語』(195 |
主な受賞歴 | 芥川賞(1937年)芸術選奨(1957年)日本芸術院賞(1961年)読売 |
デビュー作 | 『佳人』(1935年) |