cover

私は幽霊を見ない

藤野 可織

私は幽霊を見ない。見たことがない。さらに目が悪い。心眼もないらしいし、知覚する脳の機能も働いていない…。だけどいつでもどこでも怖がっている筋金入りの怖がりだ。怪談専門誌で怪談実話を連載することになり、怖い話、不思議な話を蒐集した。編集者や出会った人からの聞き取りは怠らず、レジデンスで訪れたアメリカで出ると言われているホテルに泊まったが幽霊には出会えず。-著者の幽霊探しの旅は続く。“日常のずれ”を描く芥川賞作家・初めてのエッセイ。

藤野 可織

藤野 可織(ふじの かおり、1980年2月14日 - )は、日本の小説家。 京都府京都市出身。同志社高等学校、同志社大学文学部卒業、同大学院文学研究科美学芸術学専攻博士前期課程修了。学位は修士(文学)。 2008年までは京都市内の出版社でアルバイトをしながら小説を執筆していた。 == 経歴 == 2006年、「いやしい鳥」で第103回文學界新人賞受賞。 2009年、「いけにえ」で第141回芥川龍之介賞候補。 2012年、「パトロネ」で第34回野間文芸新人賞候補。
誕生(1980-02-14) 1980年2月14日(40歳) 日本・京都府京
職業小説家
言語日本語
教育修士(文学)
最終学歴同志社大学大学院文学研究科
活動期間2006年 -
代表作『爪と目』(2013年)
主な受賞歴文學界新人賞(2006年)芥川龍之介賞(2013年)
デビュー作「いやしい鳥」(2006年)
配偶者既婚