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パトロネ

藤野可織

同じ大学に入学した妹と同居することになった「私」。妹を追うようにして写真部に入った私は、顔に皮膚炎をわずらいながらも写真の魅力に少しずつ引き込まれていく。そんな私を妹は意図的に無視し続ける。いびつな二人暮らしが続くなか、ある日妹は荷物と共に忽然と姿を消して…。現実世界に突如現れる奇妙な出来事を丁寧な筆致で掬い取る。第149回芥川賞を受賞した著者の小説二作品を収録。

藤野可織

藤野 可織(ふじの かおり、1980年2月14日 - )は、日本の小説家。 京都府京都市出身。同志社高等学校、同志社大学文学部卒業、同大学院文学研究科美学芸術学専攻博士前期課程修了。学位は修士(文学)。 2008年までは京都市内の出版社でアルバイトをしながら小説を執筆していた。 == 経歴 == 2006年、「いやしい鳥」で第103回文學界新人賞受賞。 2009年、「いけにえ」で第141回芥川龍之介賞候補。 2012年、「パトロネ」で第34回野間文芸新人賞候補。
誕生(1980-02-14) 1980年2月14日(40歳) 日本・京都府京
職業小説家
言語日本語
教育修士(文学)
最終学歴同志社大学大学院文学研究科
活動期間2006年 -
代表作『爪と目』(2013年)
主な受賞歴文學界新人賞(2006年)芥川龍之介賞(2013年)
デビュー作「いやしい鳥」(2006年)
配偶者既婚