「静かなノモンハン」
伊藤桂一
昭和十四年五月、満蒙国境で始まった小競り合いは、関東軍、ソ蒙軍間の四ヵ月に亘る凄絶な戦闘に発展した。襲いかかる大戦車群に、徒手空拳の軽装備で対し、水さえない砂また砂の戦場に斃れた死者八千余。生還した三人の体験談をもとに戦場の実状と兵士たちの生理と心理を克明に記録、抑制された描写が無告の兵士の悲しみを今に呼び返す。芸術選奨文部大臣賞、吉川英治文学賞受賞の戦争文学の傑作。
誕生 | 1917年8月23日 日本・三重県三重郡神前村(現四日市市) |
死没 | (2016-10-29) 2016年10月29日(99歳没) |
職業 | 小説家、詩人 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 旧制世田谷中学 |
活動期間 | 1948年 - 2016年 |
ジャンル | 戦場小説、時代小説、身辺小説 |
代表作 | 『螢の河』(1962年)『静かなノモンハン』(1983年) |
主な受賞歴 | 千葉亀雄賞(1952年)直木賞(1962年)芸術選奨文部大臣賞、吉川英治 |
デビュー作 | 『晩青』(1949年) |