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最終便に間に合えば・京都まで

林真理子

OLから造花クリエーターに転進した美登里は、旅行先の札幌で七年前に別れた男と再会する。身勝手と独占の欲望にさいなまれた苦々しい思い出は、いつしか甘美な記憶にとってかわり、空港へと向かうタクシーの中で美登里を誘ってくる男に、彼女は感情の押さえがたい力をおぼえるようになるが……。大人の情事を冷めた目で捉えた表題作に、古都を舞台に年下の男との甘美な恋愛を描いた「京都まで」の直木賞受賞二作品ほかを収録する充実の短篇集。

林真理子

林 真理子(はやし まりこ、1954年4月1日 - )は、日本の小説家、エッセイストである。有限会社林真理子企画事務所代表取締役。日本文藝家協会理事長。 == 人物 == 山梨県山梨市出身。山梨県立日川高等学校を経て、日本大学藝術学部文芸学科を卒業。 コピーライターとして活動の後、1982年(昭和57年)に出版したエッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』が、処女作にしてベストセラーとなった。さらに1986年(昭和61年)には、『最終便に間に合えば』『京都まで』で直木賞を受賞し、小説家としての地位を確立した。林の功績は、 1980年代以降において、「ねたみ・そねみ・しっとを解放」したことであるとも評される。
誕生(1954-04-01) 1954年4月1日(66歳) 日本・山梨県山梨
職業小説家・エッセイスト
言語日本語
国籍日本
教育学士(芸術)
最終学歴日本大学藝術学部文芸学科
活動期間1982年
ジャンル小説・随筆
代表作『ルンルンを買っておうちに帰ろう』(1982年)『最終便に間に合えば』(
主な受賞歴直木三十五賞(1986年)柴田錬三郎賞(1995年)吉川英治文学賞(19
デビュー作『ルンルンを買っておうちに帰ろう』(1982年)
配偶者あり
子供長女