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イエスの裔

柴田錬三郎

時代小説の大家による、本格ミステリ連作集と長らく入手不可能だった奇想に満ちた短編集を、合本で贈る。 難事件を無事解決したと安堵する刑事や、完全犯罪をやり遂げたとほくそ笑む犯人の前に、「仕損じたね」と告げながら、全身がグレイ一色でつつまれた謎の男・幽霊紳士は現われる――異色の名探偵が謎を解き明かす、どんでん返しの趣向に満ちた全12話で構成される『幽霊紳士』。若き日のホームズの活躍を描くパスティーシュから、創作に悩むヒッチコックが体験したアパートでの冒険譚まで、世界を舞台にした奇妙な8編を収録する『異常物語』。
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柴田錬三郎

柴田 錬三郎(しばた れんざぶろう、1917年〈大正6年〉3月26日 - 1978年〈昭和53年〉6月30日)は、日本の小説家、ノンフィクション作家、中国文学者。本名は齋藤 錬三郎(さいとう れんざぶろう)。シバレン(柴錬)という通称でも名高い。 歴史小説に新風を送ったことで業績は名高い。『イエスの裔』は芥川賞と直木賞の両方の候補となったが天秤にかけて直木賞を受賞し、その後選考委員となる。代表作に『眠狂四郎』『赤い影法師』『御家人斬九郎』『水滸伝』『徳川太平記』など多くがあり、戦国・幕末を扱った作品が多く、剣客ブームを巻き起こした。 == 略歴 == === 戦前 === 岡山県邑久郡鶴山村(現・備前市)の地主・柴田知太の三男として生まれる。父は日本画家でもあった。
誕生柴田 錬三郎1917年3月26日 日本 岡山県邑久郡鶴山村
死没(1978-06-30) 1978年6月30日(61歳没) 日本 東京都
墓地伝通院
職業作家
国籍日本
教育学士(文学)
最終学歴慶應義塾大学支那文学科
活動期間1938年 - 1978年
ジャンル歴史小説、推理小説、時代小説
主題ニヒリズム
文学活動剣豪小説
代表作『イエスの裔』(1952年)『眠狂四郎無頼控』(1956年)『赤い影法師
主な受賞歴直木賞(1951年)吉川英治文学賞(1970年)
デビュー作『十円紙幣』(1938年)