cover

鏨師

平岩弓枝

無銘の古刀に名匠の偽銘を切って高価な刀剣にする鏨師。その並々ならぬ技術を見破る刀剣鑑定家。火花を散らす名人同士の対決に、恩愛のきずながからむ厳しい世界をしっとりと描いた第41回直木賞受賞作「鏨師」のほか、「神楽師」「つんぼ」「狂言師」「狂言宗家」など、著者が得意とする芸の世界に材を得た、平岩弓枝の世界のエッセンスが味わえる珠玉の初期作品集。あとがきに収められた、直木賞受賞時の初々しいエッセイと師匠・長谷川伸の暖かい序文も、平岩ファンには必読。

平岩弓枝

平岩 弓枝(ひらいわ ゆみえ、1932年3月15日 - )は、日本の小説家、脚本家。長谷川伸門下。『鏨師』で直木賞を受賞後、女の生き方を描いた国際色豊かな家庭物や恋愛物、推理物で人気を集め、他方でテレビドラマの脚本家として多くのヒット作を生み出した。その後時代小説に専念。永く活躍している。代表作に『御宿かわせみ』シリーズ、『はやぶさ新八御用帳』シリーズなどがある。文化功労者、文化勲章受章。 == 人物 == === 生い立ち === 東京・代々木にある代々木八幡宮の一人娘として生まれた。
誕生(1932-03-15) 1932年3月15日(88歳) 日本・東京府東
職業小説家脚本家
国籍日本
ジャンル時代小説、現代小説、推理小説
代表作小説『鏨師』(1959年)『女の顔』(1969~70年)『御宿かわせみ』
主な受賞歴直木三十五賞(1959年)NHK放送文化賞(1979年)吉川英治文学賞(