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作りかけの明日

三崎 亜記

十年前、地下プラントで、ある実験が失敗、世界を滅ぼしうる物質を生み出してしまう。漏出は食い止めたものの、そのとき壁に謎の数字が浮上、日々、数を減じるそれは、世界が終わるまでのカウントダウンと噂されるようになった。やがて数字がゼロに近づき、街に終末思想が蔓延する中、それでも住民は家族や愛する人との平穏な日々を送っていた。一方、実験に関わった二つの組織、「供給公社」と「管理局」は再び漏出の危機が高まった物質を鎮静化させるため、鍵となる人物・ハルカを奪い合い、対立を深めていた。その争いに、愛しい日々を守りたいと願う人々も加わって…。

三崎 亜記

三崎 亜記(みさき あき、1970年8月 - )は、日本の小説家。福岡県久留米市在住。熊本大学文学部史学科卒業。男性。 1998年、パソコンを買ったことをきっかけに、市役所職員のかたわら「となり町戦争」の執筆を始め、2004年に同作で第17回小説すばる新人賞受賞しデビュー。2006年、第3作「失われた町」の刊行後、市役所を辞し専業作家となる。風刺的な不条理小説を叙情的なファンタジーとして描く手法を得意とする。 == 文学賞受賞・候補 == 2004年 - 『となり町戦争』で第17回小説すばる新人賞受賞、第18回三島由紀夫賞候補、第133回直木賞候補。
誕生1970年8月 日本・福岡県
職業小説家
国籍日本
活動期間2004年 -
ジャンル小説
代表作『となり町戦争』(2004年)
主な受賞歴小説すばる新人賞(2004年)
デビュー作『となり町戦争』(2004年)
公式サイト三崎亜記の世界