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神さまたちのいた街で

早見和真

父が交通事故に巻き込まれたことをきっかけに、父と母は違う神さまを信じはじめ、ぼくの家族には“当たり前”がなくなった。ぼくは担任の先生に助けを求めたが、どうやら先生にも自分の正義があるらしい。大人たちが信じられなくなったいま、ぼくの「正しい」の基準は、親友の龍之介だけ。妹のミッコを守ることでなんとか心のバランスを取りながら、ぼくは自分の武器を探すことにした。いつか、後悔だらけの大人にならないためにー。『ぼくたちの家族』から6年。次の家族のストーリー。あの頃の“痛み”がよみがえる成長の物語。

早見和真

早見 和真(はやみ かずまさ、1977年7月15日 - )は、日本の小説家。 == 経歴 == 神奈川県横浜市出身。桐蔭学園高等学校の硬式野球部に所属。2年先輩に高橋由伸がいる。國學院大學文学部在学中の20歳の時、あらゆる出版社に飛び込み営業した末、ライターとして雑誌『AERA』の「現代の肖像」や、『Sportiva』『月刊PLAYBOY』『SPA!』などで活動する。 2003年入社予定で全国紙の新聞社への内定が決まっていたが、3年留年した末に退学したため取り消しとなってしまう。自暴自棄に陥るが、旧知の出版社の編集者から小説の執筆を薦められ、2008年、自らの経験を基に書き上げた名門高校野球部の補欠部員を主人公とした『ひゃくはち』にて小説デビューを果たす。『月刊ヤングジャンプ』にて、山本隆之により漫画化もされた。
誕生(1977-07-15) 1977年7月15日(43歳) 神奈川県横浜市
職業小説家
国籍日本
主な受賞歴日本推理作家協会賞(2015)山本周五郎賞(2020)
デビュー作『ひゃくはち』