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あの日、マーラーが

藤谷治

2011年3月11日。東京・錦糸町の錦糸ホールで新世界交響楽団のコンサートが開かれようとしていた。演目はマーラーの交響曲第五番。しかし、14時46分、東日本大震災が発生する。そんな中、3カ月前に離婚したばかりの八木雪乃、音楽評論家の永瀬光顕、アイドルおたくで今は楽団のヴァイオリニストのファンである堀毅、夫亡きあと、三田のワンルームマンションで暮らす川喜田すずらは会場に向かうが…。

藤谷治

藤谷 治(ふじたに おさむ、1963年11月23日 - )は、日本の小説家。東京都出身。 == 経歴 == 日本大学藝術学部映画学科卒業。会社員を経て、1998年に東京・下北沢に本のセレクト・ショップ「フィクショネス」をオープン。書店経営のかたわら創作を続け、2003年に『アンダンテ・モッツァレラ・チーズ』(小学館)で作家デビュー。2013年11月にデビュー10周年を迎え、同年12月には代表作である青春音楽小説『船に乗れ!』が舞台化される。 == 受賞・候補歴 == 2002年、「おがたQ、という女」で第34回新潮新人賞候補。 2008年、『いつか棺桶はやってくる』で第21回三島由紀夫賞候補。
誕生(1963-11-23) 1963年11月23日(56歳)東京都
教育日本大学藝術学部
活動期間2003年-
代表作『船に乗れ!』