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乳と卵

川上 未映子

娘の緑子を連れて大阪から上京してきた姉でホステスの巻子。巻子は豊胸手術を受けることに取り憑かれている。緑子は言葉を発することを拒否し、ノートに言葉を書き連ねる。夏の三日間に展開される哀切なドラマは、身体と言葉の狂おしい交錯としての表現を極める。日本文学の風景を一夜にして変えてしまった、芥川賞受賞作。

川上 未映子

川上 未映子(かわかみ みえこ、1976年8月29日 - )は、日本の小説家、詩人、元歌手。 == 来歴 == 大阪府大阪市城東区に生まれる。大阪市立すみれ小学校、大阪市立菫中学校を経て大阪市立工芸高等学校でデザインを学ぶ。高校卒業後は弟を大学に入れるため、昼間は本屋でアルバイト、夜は北新地のクラブでホステスとして働いた。 1996年、日本大学通信教育部文理学部哲学専攻科入学。 2002年、ビクターエンタテインメントより川上三枝子名義で歌手デビュー、アルバム『うちにかえろう~Free Flowers~』を発表。「未映子」と改名し音楽活動を行う。2004年にアルバム『夢みる機械』を発表。
誕生川上 三枝子(かわかみ みえこ) (1976-08-29) 1976年8
職業作家
言語日本語
国籍日本
最終学歴大阪市立工芸高等学校卒業
活動期間2007年 -
ジャンル小説・詩・随筆
代表作『乳と卵』(2008年)『ヘヴン』(2009年)『あこがれ』(2015年
主な受賞歴芥川龍之介賞(2008年)中原中也賞(2009年)紫式部文学賞(2010
デビュー作『わたくし率イン歯ー、または世界』(2007年)
配偶者阿部和重(2011年 - )
公式サイト川上未映子の純粋悲性批判