月は東に
安岡 章太郎
起きてしまった知人の配偶者との“関係”の事実を男は謝罪し弁明するほどに、ますます窮地に陥ってゆく。露呈する主人公の心の“やましさ”を作家の眼が凝視する。救いを願う個我の微妙な感情と心理を描いた意欲的長篇。漱石、直哉等と日本の近代小説が探求し続けてきた人間の“倫理とエゴ”の重く切実な主題を共有する、『幕が下りてから』に続く著者中期の代表作。
誕生 | (1920-05-30) 1920年5月30日 日本・高知県高知市 |
死没 | (2013-01-26) 2013年1月26日(92歳没) 日本・東京都 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 学士(文学) |
最終学歴 | 慶應義塾大学英文科 |
活動期間 | 1951年 - 2013年 |
ジャンル | 小説・随筆・文芸評論 |
文学活動 | 第三の新人 |
代表作 | 『悪い仲間』(1953年)『海辺の光景』(1959年)『幕が下りてから』 |
主な受賞歴 | 芥川龍之介賞(1953年)芸術選奨(1960年)野間文芸賞(1960年・ |
デビュー作 | 「ガラスの靴」(1951年) |