東京の横丁
永井 龍男
「俺は二、三日うちに死ぬ気がする。晩飯の支度なんか放っておけ、淋しいからお前もここに坐って一緒に話でもしよう」妻にそう語りかけた数日後、永井龍男は不帰の人となった。没後発見された手入れ稿に綴られた、生まれ育った神田、終の住処鎌倉、設立まもなく参加した文藝春秋社の日々。死を見据えた短篇「冬の梢」を併録した、最後の名品集。
誕生 | 1904年5月20日東京市神田区猿楽町 |
死没 | (1990-10-12) 1990年10月12日(86歳没)神奈川県横浜 |
墓地 | 済海寺 |
職業 | 小説家、随筆家、編集者 |
国籍 | 日本 |
活動期間 | 1920年 - 1990年 |
ジャンル | 小説、随筆、俳句 |
代表作 | 『朝霧』(1949年)『一個 その他』(1965年)『青梅雨 その他』( |
主な受賞歴 | 横光利一賞(1949年)野間文芸賞(1965年) 日本芸術院賞(1966 |
デビュー作 | 『活版屋の話』(1920年) |