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ぼうふら漂遊記

色川 武大

カミさんと別れたのをきっかけに「くだらないことをしてやろう」と思ったナルコレプシー(睡眠発作症)の男が、ラスヴェガスを皮切りにニース、ロンドン、サイパン、カイロ、ベイルートなどの賭博場を転々と放浪することにー。同行する秘書兼通訳のミセス・アンはユダヤ人の母と、日本人医師の父とのハーフで機知に富んでいる。ギャンブル描写のみならず、著者が世界各地で出会ったユニークな人々を特有のユーモラスな視点で描写しているのが痛快な一冊。

色川 武大

色川 武大(いろかわ たけひろ、1929年3月28日 - 1989年4月10日)は、日本の小説家、エッセイスト、雀士。筆名として色川 武大(いろかわ ぶだい)、阿佐田 哲也(あさだ てつや)、井上 志摩夫(いのうえ しまお)、雀風子を名乗った。阿佐田哲也名義では麻雀小説作家として知られる。 == 略歴 == 東京府東京市牛込区(現・東京都新宿区)矢来町生まれ。祖父の色川圀士は文部官僚。分家筋に衆院議員の色川三郎兵衛がいる。 父親は40代の若さで退役した海軍大佐であった。武大は、父が44歳のときに初めて生まれた長男であった。
誕生1929年3月28日東京府東京市牛込区(現・東京都新宿区)
死没1989年4月10日(満60歳没)宮城県栗原郡瀬峰町(現・栗原市)宮城県
職業小説家、随筆家
国籍日本
代表作『麻雀放浪記』(1969-72年)『怪しい来客簿』(短編集,1977年)
主な受賞歴泉鏡花文学賞(1977年) 直木三十五賞(1978年)川端康成文学賞(1