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駅前旅館改版

井伏鱒二

昭和30年代初頭、東京は上野駅前の団体旅館。子供のころから女中部屋で寝起きし、長じて番頭に納まった主人公が語る宿屋稼業の舞台裏。業界の符牒に始まり、お国による客の性質の違い、呼込みの手練手管…。美人おかみの飲み屋に集まる番頭仲間の奇妙な生態や、修学旅行の学生らが巻き起こす珍騒動を交えつつ、時代の波に飲み込まれていく老舗旅館の番頭たちの哀歓を描いた傑作ユーモア小説。
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井伏鱒二

井伏 鱒二(いぶせ ますじ、1898年(明治31年)2月15日 - 1993年(平成5年)7月10日)は、日本の小説家。本名は井伏 滿壽二(いぶし ますじ)。広島県安那郡加茂村(現・福山市)生まれ。筆名は釣り好きだったことによる。文化勲章受章。 == 来歴 == 1898年、広島県安那郡加茂村粟根に父・井伏郁太、母・ミヤの次男として生まれた。井伏家は室町時代の1442年(嘉吉2年)まで遡れる旧家で、「中ノ士居」の屋号をもつ代々の地主である。5歳のときに父を亡くし、特に祖父にかわいがられて育つ。
誕生いぶし ますじ井伏 滿壽二1898年2月15日 日本・広島県安那郡加茂村
死没(1993-07-10) 1993年7月10日(95歳没) 日本・東京都
職業小説家
言語日本語
国籍日本
最終学歴早稲田大学仏文科中退
活動期間1923年 - 1993年
ジャンル小説・随筆
文学活動新興芸術派
代表作『山椒魚』(1929年)『屋根の上のサワン』(1929年)『ジョン万次郎
主な受賞歴直木三十五賞(1938年)読売文学賞(1950年・1972年)日本芸術院
デビュー作『幽閉』(1923年)
親族郁太(父)ミヤ(母)民左衛門(祖父)文夫(兄)泉(姉)圭三(弟)節代(妻