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国境

黒川創

名著新生。文学と歴史の「失われた環」が、そこに残っている。漱石が、植民地「満洲」で果たしていた、知られざる使命。鴎外が、「うた」に隠した、戦場での真実と良心の疼き。異国語としての「日本語」を生き、抗った、数多くの作家たち。あくなき資料検証と、深い思索がひらいた、未踏の日本語文学史。

黒川創

黒川 創(くろかわ そう、1961年6月15日 - )は、日本の評論家、小説家。本名、北澤 恒。 評論家の北沢恒彦は父。編集グループSURE主催の北沢街子は妹。作家の秦恒平は叔父。劇作家・脚本家の秦建日子は従兄弟。  == 来歴・人物 == 京都市出身。同志社大学文学部卒業後、幼少期から知り合いだった鶴見俊輔に誘われ、「思想の科学」編集委員として評論活動を開始。