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大陸へ

リービ英雄

アメリカと中国、二つの大陸の“現在”を日本語でつかみ取り、書くため、作家はノンフィクションという船で島国から漕ぎ出し、上陸を試みつづけている。オバマ大統領就任式の熱狂と歓喜の一日からはじまり、人種差別をめぐる少年時代の記憶が甦るアメリカ篇。上海や北京をとばして、中国の奥地、「河の南、一億人の省」に入り込み、過酷な近代を生きてきた農民、炭鉱夫、「外地人」のあふれる声に身をさらす中国篇。-二つの大陸を書くことが、現代の日本語の可能性をここまで広げた。鮮烈なる文学的ノンフィクションの誕生。

リービ英雄

リービ 英雄(リービ ひでお、Ian Hideo Levy, 1950年11月29日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州バークレー生まれの小説家・日本文学者。本名、リービ・ヒデオ・イアン。日本語を母語とせずに日本語で創作を続けている作家の一人。現在、法政大学国際文化学部教授。ユダヤ系アメリカ人。 == 来歴・人物 == 東欧系ユダヤ人の父と、ポーランド人移民の母親をもつ。父親は外交官で、英雄は少年時代から台湾、香港、アメリカ、日本と移住を繰り返す。“ヒデオ”は父の友人で第二次世界大戦中に敵性民間人としてアメリカ内陸部に抑留された日系人に因んで付けられたもので、幼少時からの本名である。
誕生Ian Hideo Levy (1950-11-29) 1950年11月
職業小説家・日本文学者
言語日本語・英語
国籍アメリカ合衆国
教育博士(文学)
最終学歴プリンストン大学大学院東洋学
活動期間1992年 -
ジャンル小説
代表作『星条旗の聞こえない部屋』(1992年)『千々にくだけて』(2005年)
主な受賞歴野間文芸新人賞(1992年)大佛次郎賞(2005年)伊藤整文学賞(200
デビュー作『星条旗の聞こえない部屋』(1992年)