cover

東大で文学を学ぶ

辻原登

いま最も脂がのっている小説家が、東大生150人を前に、14回にわたって、挑発的、刺激的、縦横無尽に、世界文学、日本文学を語りつくした名講義。小説の起源を古代中国の歴史と志怪・伝奇にまでさかのぼって見極め、翻って、横光利一「純粋小説論」、小林秀雄「私小説論」、柳田國男「山の人生」からドストエフスーの小説の重要な場面に必ず差し込む斜めの光を発見する。斜光はいったいどこから来るのか、そして何を照らし出すのか?われわれは斜光に導かれて、フロイトの「家族小説」へ、そして『源氏物語』へ、さらに谷崎潤一郎へとたどり着く…。学生には全講義の要約がレポートとして課せられた。そのレポート16本を収録する。

辻原登

辻原 登(つじはら のぼる、本名は村上 博、1945年12月15日 - )は、日本の小説家。横浜市保土ケ谷区在住。神奈川近代文学館館長・理事長。日本藝術院会員。 == 来歴・人物 == 1945年和歌山県印南町に生まれる。父・村上六三(むらかみ ろくぞう、1916-1971)は、日本社会党の和歌山県議会議員だった。和歌山県教組出身で、社会党最左派に属して日中友好協会を運営した。第8回参議院議員通常選挙に和歌山県選挙区より出馬し、落選している。
誕生村上 博(むらかみ ひろし) (1945-12-15) 1945年12月
職業小説家
言語日本語
国籍日本
教育専門士
最終学歴文化学院専門課程
活動期間1985年 -
ジャンル小説
代表作『村の名前』(1990年)『飛べ麒麟』(1998年)『遊動亭円木』(19
主な受賞歴芥川龍之介賞(1990年)読売文学賞(1999年)谷崎潤一郎賞(2000
デビュー作『犬かけて』(1985年)