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笑う執行人 女検事・秋月さやか

久間 十義

六本木のクラブのVIPルームで実業家が撲殺後、鼻を削がれていた。所轄刑事と組んだ本庁捜査一課の神代刑事は、白鳥奈津子監察医の協力を仰ぎ捜査を開始するが、事件は連続殺人事件へと発展する。一方、東京地検特捜部に配属された秋月さやかは、“無理筋”の案件に戸惑っていた。大物代議士の不正献金疑惑の立件が難しくなっていたのだ。2つの事件が結びつくとき、政界、実業界を超えた組織の腐敗が混然となって、秋月を襲うー。

久間 十義

久間 十義(ひさま じゅうぎ、1953年11月27日 - )は、日本の小説家。「久間十義」は本名。 北海道新冠町出身。北海道札幌南高等学校、1977年早稲田大学第一文学部仏文科卒業。日本ペンクラブ、日本文芸家協会、各会員。 == 略歴 == 友人と学習塾を経営する傍ら批評家を目指すが、30歳で小説家に転向。 豊田商事事件をモデルとした「マネーゲーム」で第24回文藝賞佳作。ポストモダン文学の旗手として注目を浴びる。