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100回泣くこと〔小学館文庫〕

中村 航

実家で飼っていた愛犬・ブックが死にそうだ、という連絡を受けた僕は、彼女から「バイクで帰ってあげなよ」といわれる。ブックは、僕の2ストのバイクが吐き出すエンジン音が何より大好きだった。四年近く乗っていなかったバイク。彼女と一緒にキャブレターを分解し、そこで、僕は彼女に「結婚しよう」と告げる。彼女は、一年間(結婚の)練習をしよう、といってくれた。愛犬も一命を取り留めた。ブックの回復→バイク修理→プロポーズ。幸せの連続線はどこまでも続くんだ、と思っていた。ずっとずっと続くんだと思っていたー。
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中村 航

中村 航(なかむら こう、1969年11月23日 - )は、日本の小説家。岐阜県大垣市出身。 == 人物・経歴 == 大垣市立北中学校、岐阜県立大垣北高等学校、芝浦工業大学工学部工業経営学科卒業。10代の頃はバンド活動をしており、歌詞や曲の創作活動が好きだった。卒業後、メーカー(公式サイトではF写真光機と記されている)に就職し、エンジニアとして働く。27歳の時にバンドを辞めたため時間を持て余し、友人に勧められて小説を書きはじめる。執筆活動に専念するため、1999年、29歳の時に退社。執筆することを中心に考え、合間に塾で勉強を教えたり、引っ越しをするなど、とにかく生活を変えていた。
誕生(1969-11-23) 1969年11月23日(50歳) 日本 岐阜県
職業小説家
最終学歴芝浦工業大学工学部工業経営学科卒業
代表作『100回泣くこと』(2005年)『トリガール!』(2012年)BanG
主な受賞歴第39回文藝賞(2002年)第26回野間文芸新人賞受賞(2004年)
デビュー作リレキショ(2002年)
公式サイト中村航公式サイト