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おれたちの青空

佐川光晴

父が横領罪で捕まって一家離散、陽介が札幌の養護施設“魴〓(ぼう)舎”に移って二年が経つ。中学三年の陽介と施設の仲間たちは高校進学を前に、将来を見据えてそれぞれの選択を下すことになりー(「おれたちの青空」)。表題作のほか、魴〓(ぼう舎を運営する恵子おばさんの若かりし日を描いた「あたしのいい人」、陽介の相方でスポーツ万能の卓也目線で語られる「小石のように」の二作品を収録。話題の青春小説。

佐川光晴

佐川 光晴(さがわ みつはる、1965年2月8日 - )は、日本の小説家。東京都出身、埼玉県志木市在住。神奈川県立茅ヶ崎北陵高等学校卒業、北海道大学法学部卒業。 == 経歴 == 北海道大学在学中(法学部、恵迪寮)にガセイ南米研修基金より奨学金を得て、1年間南米を漫遊。大学卒業と同時に結婚、出版社に1年間勤務した後、1990年7月より大宮食肉荷受株式会社(現・さいたま食肉荷受株式会社)に勤務し食肉処理場で働く。 2000年「生活の設計」で第32回新潮新人賞を受賞して小説家デビュー。2001年単行本『生活の設計』で第14回三島賞候補。「ジャムの空壜」で第125回芥川賞候補。
誕生1965年2月8日東京都
教育学士(法学)
最終学歴北海道大学
活動期間2000年-
主な受賞歴『生活の設計』第32回新潮新人賞『縮んだ愛』第24回野間文芸新人賞『おれ
デビュー作『生活の設計』(2000年)