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しんせかい

山下 澄人

19歳の山下スミトは演劇塾で学ぶため、船に乗って北を目指す。辿り着いた先の“谷”では、俳優や脚本家志望の若者たちが自給自足の共同生活を営んでいた。苛酷な肉体労働、“先生”との軋轢、地元の女性と同期の間で揺れ動く感情ー。思い出すことの痛みと向き合い書かれた表題作のほか、入塾試験前夜の不穏な内面を映し出す短篇を収録。

山下 澄人

山下 澄人(やました すみと、1966年1月25日 - )は、日本の小説家、劇作家、演出家、俳優。 == 略歴 == === 概要 === 兵庫県神戸市出身。神戸市立神戸商業高等学校(現神戸市立六甲アイランド高等学校)卒。倉本聰の富良野塾第二期生。 1996年より劇団FICTIONを主宰。 2011年より小説を発表しはじめる。 2012年、『ギッちょん』で第147回芥川賞候補、同年初の創作集『緑のさる』で第34回野間文芸新人賞を受賞。 2013年、『砂漠ダンス』で第149回芥川賞候補。
職業小説家
言語日本語
ジャンル小説
代表作『しんせかい』(2016年)