辻
古井由吉
父と子。男と女。人は日々の営みのなかで、あるとき辻に差しかかる。静かに狂っていく父親の背を見て。諍いの仲裁に入って死した夫が。やがて産まれてくる子も、またー。日常に漂う性と業の果て、破綻へと至る際で、小説は神話を変奏する。生と死、自我と時空、あらゆる境を飛び越えて、古井文学がたどり着いた、ひとつの極点。濃密にして甘美な十二の連作短篇。
誕生 | (1937-11-19) 1937年11月19日 日本・東京都 |
死没 | (2020-02-18) 2020年2月18日(82歳没) |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 文学修士 |
最終学歴 | 東京大学大学院ドイツ文学研究科修士課程修了 |
活動期間 | 1968年 - 2020年 |
ジャンル | 小説・随筆 |
主題 | 非社会的な場における男女の恋愛生と死、過去と現在、男と女の狭間古典や説話 |
文学活動 | 内向の世代 |
代表作 | 『杳子』(1970年)『栖』(1979年)『槿』(1983年)『仮往生伝 |
主な受賞歴 | 芥川龍之介賞(1971年)日本文学大賞(1980年)谷崎潤一郎賞(198 |
デビュー作 | 『木曜日に』(1968年) |