cover

遠藤 周作

藩主の命によりローマ法王への親書を携えて、「侍」は海を渡った。野心的な宣教師ベラスコを案内人に、メキシコ、スペインと苦難の旅は続き、ローマでは、お役目達成のために受洗を迫られる。七年に及ぶ旅の果て、キリシタン禁制、鎖国となった故国へもどった「侍」を待っていたものはー。政治の渦に巻きこまれ、歴史の闇に消えていった男の“生”を通して、人生と信仰の意味を問う。
thumbnail

遠藤 周作

遠藤 周作(えんどう しゅうさく、1923年(大正12年)3月27日 - 1996年(平成8年)9月29日)は、日本の小説家。随筆や文芸評論や戯曲も手がけた。 == 来歴・人物 == 父親の仕事の都合で幼少時代を満洲で過ごした。帰国後の12歳の時に伯母の影響でカトリック夙川教会で洗礼を受けた。1941年上智大学予科入学、在学中同人雑誌「上智」第1号に評論「形而上的神、宗教的神」を発表した(1942年同学中退)。 その後、慶應義塾大学文学部仏文科に入学。慶大卒業後は、1950年にフランスのリヨンへ留学。帰国後は批評家として活動するが、1955年半ばに発表した小説「白い人」が芥川賞を受賞し、小説家として脚光を浴びた。
誕生1923年3月27日 日本 東京府北豊島郡西巣鴨町(現 東京都豊島区北大
死没(1996-09-29) 1996年9月29日(73歳没) 日本 東京都
職業小説家
言語日本語
国籍日本
教育学士(文学)
最終学歴慶應義塾大学仏文科
活動期間1953年 - 1996年
ジャンル小説随筆文芸評論戯曲
主題キリスト教
文学活動第三の新人
代表作『白い人』(1955年)『海と毒薬』(1958年)『沈黙』(1966年)
主な受賞歴芥川龍之介賞(1955年)新潮社文学賞(1958年)毎日出版文化賞(19
子供遠藤龍之介(長男)
親族遠藤常久(父)遠藤正介(兄)岡田幸三郎(岳父)